この記事の内容
笑いにしてはいけない話題
過去の恋愛、合コン、泥酔、法律違反を連想させる行為、身体や容姿、病気や治療、妊娠や子どもの予定、家族間の不和、収入や借金、仕事上の秘密です。どれも本人以外の当事者がいて、スピーチをする人だけでは、話してよい範囲を決められません。
『学生時代は遊び人』『昔は太っていた』『ようやく落ち着いた』など、今を褒めるために過去を下げる表現も避けます。
避けたい話題を含む原稿の直し方
『何度失恋しても飲みに付き合わされた』は、『つらい時期にも本音を話し合ってきた』と言い換えるだけで済ませず、恋愛の事実ごと別の話に替えます。『酔いつぶれた私を背負った』は、飲酒を外して『困ったとき、最後まで一緒にいてくれた』と同じ人柄が出る別場面を探します。
固有の事実を薄めるだけでは、知っている人には伝わります。話題そのものを差し替えましょう。
忌み言葉との付き合い方
『別れる』『切れる』など別離を直接連想させる語や、『重ね重ね』など再婚を想起するとされる重ね言葉を避ける慣習があります。ただし基準は会場や家族によって異なります。すべて機械的に置き換えて不自然にするより、明確な表現を直し、プランナーへ確認します。
たとえば『仕事を辞めた』は『新しい道を選んだ』と自然に言い換えられますが、事実を美化する必要はありません。そもそも結婚に不要な話なら削ります。
書き上げるまでの手順
原稿の話題を点検し、危険な箇所はぼかさず別の場面へ替えます。
- 原稿中の恋愛、飲酒、健康、家族、お金、仕事に関する箇所へ印を付ける。
- 二人と両家が初めて聞く可能性を考える。
- 危ない話はぼかさず、別のエピソードへ替える。
- 別離を直接連想させる語を自然に言い換える。
- 迷う固有情報は新郎新婦とプランナーへ確認する。
よくある失敗と直し方
祝いの場で初めて明かす話は、笑いより負担が残ります。迷う話題は外します。
- 本人が『何でも話していい』と言ったので暴露する。結婚相手や親族の同意までは得ていない。代わりに、公開範囲が広い話だけを選び、迷うものは外す。
- 問題のある固有名詞だけ伏せ、出来事はそのまま話す。事情を知るゲストには特定でき、本人も落ち着かない。話題全体を、問題のない別のエピソードに差し替える。
- 忌み言葉を避けるため、意味の通らない敬語に直す。聞き手に内容が伝わらない。そのため、明確な語だけ自然に直し、基準は会場へ確認する。
完成前のチェックリスト
- 過去の恋愛や性的な話がない
- 飲酒、違法行為、容姿を笑いにしていない
- 病気、妊娠、家族事情を勝手に公表していない
- お金や職場の秘密がない
- 本人以外の当事者も安心できる
- 迷う表現を会場へ確認した
よくある質問
Q. 新郎新婦が自分で笑い話にしている内容なら大丈夫ですか?
公開範囲が違います。友人同士で話すことと、親族や職場関係者の前で話すことは別なので、原稿で使う許可を具体的に取ります。
Q. 『終わる』という言葉は絶対に使えませんか?
慣習をどこまで重視するかは会場や家族によります。『大学生活を終え』は『大学卒業後』など自然に変えられます。判断に迷ったらプランナーへ確認します。
Q. 笑いを一つも入れないと堅いでしょうか?
笑いは必須ではありません。友人らしい具体的な場面があれば温度は伝わります。入れるなら、本人を下げずに会場が微笑める話を選びます。