この記事の内容
暗記しない原稿の作り方
A4用紙に大きめの文字で片面印刷し、一文ごとに改行します。段落の左に『挨拶』『大学祭』『人柄』『二人へ』と短い見出しを付けると、行を見失っても戻れます。ページ番号と自分の名前も入れます。
顔を上げる位置は、冒頭の祝福、エピソードの結論、最後の祝福の三か所で十分です。すべて目を見ようとして文章が途切れるより、確実に読めるほうが伝わります。
四回の練習で確認すること
一回目は内容を理解しながら黙読します。二回目は録音し、速さと固有名詞の聞こえ方を確認します。三回目は立ち、紙を持って通します。四回目は一人に聞いてもらい、分かりにくかった箇所だけ教えてもらいます。
毎回文章を直すと覚えたリズムが崩れます。内容の修正は三日前までに終え、前日は一度読むだけにします。
当日の動作を先に決める
呼ばれたら新郎新婦と両家へ一礼し、マイクの正面に立ちます。マイクは口から握りこぶし一つ分ほどを目安にしますが、会場スタッフの指示を優先します。紙を置く台がなければ両手で持ち、震えを止めようと強く握りません。
言葉が飛んだら、『失礼しました』を繰り返さず、息を吐いて次の見出しから再開します。一文を飛ばしても、聞き手にはほとんど分かりません。
声が震えるときの読み方
最初の一文だけ普段の会話より二割遅く読み、語尾まで息を残します。大きな声を出そうとせず、会場の一番後ろの一人へ届ける意識で話します。泣きそうなら吸うより長く吐き、紙の次の印を見つけてから再開します。
本番までの練習手順
読みやすい原稿を用意し、四回の練習で本番の動作まで確かめます。
- 原稿を大きな文字で、一文一改行に整える。
- 段落へ四つの見出しを付ける。
- 録音を聞き、早口になった部分へ斜線を入れる。
- 本番と同じ靴と姿勢で一度通す。
- 当日は予備原稿を同行者へ預ける。
よくある失敗と直し方
本番の緊張は、暗記や早口で隠さず、原稿へ戻れる準備で支えます。
- 全文を暗記し、紙を持たない。一語飛んだときに戻る場所がない。冒頭だけ覚え、見出し付きの原稿を持つ。
- 緊張を隠そうとして早口になる。息が足りず、さらに声が震える。そのため、最初の二文だけ意識して遅くし、句点で息を吐く。
- 言い間違えるたびに謝って言い直す。流れが止まり、本人の焦りも増える。修正するときは、意味が変わらない言い間違いはそのまま進む。
完成前のチェックリスト
- 全文暗記を前提にしていない
- 原稿が一文一改行で読みやすい
- 顔を上げる位置が三か所以内
- 本番と同じ姿勢で一度読んだ
- 前日まで文章を変え続けていない
- 言葉が飛んだときの再開位置が分かる
よくある質問
Q. 手が震えて紙が揺れます。
厚手の台紙に原稿を貼るか、二つ折りのカードにします。演台があれば置き、なければ両手で下部を軽く持ちます。
Q. 緊張して眠れません。
前夜に何度も練習せず、持ち物だけ確認して休みます。強い不安や体調への心配がある場合は、無理をせず新郎新婦へ早めに相談してください。
Q. 途中で泣いたらどうしますか?
一度息を吐き、水を飲み、次の見出しから再開します。代読を頼む可能性があるなら、原稿の写しを事前に渡しておきます。